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2007年10月

じいちゃん入院中

来ないでいいと言われてたけど、洗濯物もあったし、退院の段取りも気になってたので、病院に行った。

2時過ぎだったけど、ペッドにはいない。
しばらく待つがかえって来ない。
相変わらず、貴重品入れの引き出しの鍵は差しっぱなしで、いつでも誰でも開けてくださいと言わんばかり。もしや、財布もおきっぱなしと心配になり、あけてみるが、さすがにそれはない。
そうこうするうちに隣のベッドの人が帰ってきた。
奥様もいらしているようで、声高にお話されている。
きょう、天皇陛下がお通りになって、偶然、拝見されたそうだ。
運がいい奥様だ。
手持ち無沙汰になったので、ナースステーションに言ってお尋ねしてみようと廊下に出た。
向こうから車いすに乗った男性と看護婦さんがやってきてる。誰だろな・・ふけてるな・・・と、近づいたらじいちゃんだった。
あれー、何処行ってたの?と聞くと、検査に外まで行ってたとのこと。
看護士さんが一緒だったので、早速気になってる退院のことを聞く。
11月1日の貯血は、決まってるので、具合がよければ、その日に退院できるということなので、その日に来ることを念押ししておく。
ところが、あとで、また、先生から、MRIの検査が11月1日までに終わってなければ、退院がのびると言う。この日程の曖昧さは、どうにかならんのかな。
そして、もっと気になってるのは、次の入院のこと。
11月8日の手術日は、予定が決まってて、間違いないらしい。
で、いつ、入院をするんですか?と聞くと、前の日で間に合いますって・・。
病院の心得によると、手術の前日は、絶食絶飲、検査ありますになってるのですが・・。前の日にゆったりかまえてて間に合うのでしょうか・・。
これも決定ではないので、また、後日、お知らせするとのこと。
といわれてもね。私も予定があるので、はっきりさせていただかないと・・困る。

ところで、さっき行ってた検査は、なんだったの?
K病院に行って、検査してきたがよ。
九大で機械がふさがって間に合わんから、K病院まで行った。
どうりで、外着のズボンとシャツになってたのね。
看護士さんにも同じ話をふると、九大にないCT断層写真をとるためにK病院に行ってもらいましたと。(ん?何かずれてないかい)
そうしたら、いきなり、じいちゃんがおこりだす。
あそこに行ったら、診察代がいるって言うがよ。
なんで?
よその病院だから、外来診察になるとかなんとか・・。
だから、やっかましく文句言ってきた。。。。
財布持っていってなかったら、払えんやろう・・。
九大で一緒に払うとか、しないといかんやろ!とすごい剣幕。
そうそうと、深くあいずちをうつ私に満足気なじいちゃん。
でも、診察代1920円払ったんやろ♪
いや、文句、言った。
でも、診察代払ったんでしょ♪
うん・・・。
領収書1920円なりがたしかにある・・・。
実は・・・・。
車いすでK病院に行くとき、看護士さんが玄関まで、運んでくれたが。
看護士さんも一緒についていってくれると思ってたのに、K病院の車に乗せられた途端、看護士さんは、きびすをかえして、病棟にいってしまった。
これがまた、不機嫌の原因の一つでもあったらしい・・・・。

手術の時にいるもの一覧表があったので、ちょっと見てみた。
タオルにバスタオルは、家にある。
らくのみまたは、ペットボトルストロー付きというのは、らくのみはうちにあるから、持ってこようか?と言うと、このペットボトルがあるからいらんと言う。
けど、寝たまま飲めるようにするためにいるんだから、ふつうのだと、ボロボロこぼれるのではないの?
こうやって飲むからいい・・。
って、それは、座った姿勢だから、体が起きてるから飲めるけど、寝てるときは、無理なんと違うの。
(ななめに体をして飲んだじいちゃん)ほら、飲めるやない・・・。
んー、違うと思うんだけどね・・・。
(もう、好きにしてもらお)
そして、T字帯、か、ふんどし。
ふんどしは、いえにある・・と、じいちゃん。
いや、そのふんどしじゃ、手術の時、困るよ。(たぶん、長過ぎて、先生おこるよね)
ほら、前、胃がんの手術した時にガーゼみたいなのあったじゃいない。あれ。
あ、そやった。胃がんの時のが余ってて、押し入れにあったから、それ、使おう。
(胃がんの手術は、かれこれ、10年前、そのT字帯は、ちょっと黄ばんでそう・・)
うん、そうね。と、私。
なかったら、売店で買えばいいから。
ええっと、あと、紙おしめ。
ボストンバックに入っとろうが・・。
それは、はくタイプなんで、駄目よ。手術の時のだから、平面体って、注意書きしてあるじゃない?だから、買った方がいいと思うよ。
あるものを使おうとするのは、偉いけどね。
あー、やれやれ。
持っていくものだけでも、我が道を行くじいちゃんはあっぱれでもある。

じゃまた、一日に来るから。なんかあったら、電話してくださいね。

きょうの滞在時間は、2時間。
けっこう、早送りにしたつもりだけど、時間は、過酷にすぎていた。

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じいちゃん入院する

股関節手術の検査のため、事前入院することになった。
ひとりで行きたがるじいちゃんも今度ばかりは、観念して、私が病院にお送り申しあげた。九大は、なれているので、古い建物の受付に車を回そうとすると、反対の右側に行ってくれという。そこは、タクシー乗り場で、その上に受付があるという。車は、駐車場まで持っていくので、降りたところで、荷物と一緒に待ってくださいと言ったが、やはり、手荷物だけ抱えて、先に受付に行くという。と、思う間もなく、あれよあれよというまに、建物の中に入っていく。(待たんやっちゃ・・)車を駐車場に持っていき、二階の受付は、どこやろか?と迷いながらもなんとかなるさー、で、どんどん歩いていくと、左手に入院受付の表示板がぶらさがってた。中をみると、あれは、革靴と背広に身を包んだじいちゃんの背中だ。
受付の「今回は、これでよろしいけど・・なんとかかんとか・・」と、何かもめてる様子。保証人は、本人が所得があれば(年金があるとか)ひとりでいいけど、そうでない場合は、もうひとりいるとか・・。が、ここでも、身寄りがないことを強調したいじいちゃんは、あくまで、身内はおらんと強気の発言。(知らん顔のハンベエは、慣れた♪)で、仕方なく、受付も納得した模様だ。

書類一式をいれたファイルをもって、10階のナースステーションに向かう。
当たり前だが、男4人部屋だ。暗い入り口側に落ち着く。
担当看護士さんは、若くてきれいでかわいくて、このままテレビで歌いそうな雰囲気だ。じいちゃんには何よりで。
一応、一週間で退院というふうに聞いていたので、どれぐらい入院になるのか、お尋ねする。すると、思ってもみなかった答えが!
貯血のための入院になりますので、きょうと、来週の二回血をとります。その間に検査をします。
え!貯血?
手術の時、輸血に備えるためです。
あー、そういう意味でしたのね。
早かったら、来週のきょう、退院の運びになります。
あとで、担当から詳しい説明がありますので、お待ちください。
お昼は、でませんので、この時間に食事はされてください。
食べんでいいよ・・。はらすいとらん。と、じいちゃん。
(私は食べたいよ)
というわけで、テレビカード買いと、連絡用の公衆電話の場所を探すためにじいちゃんとつれだって、エレベーターの場所まで、行くことにした。
長い廊下を歩き、見晴らしのいい休憩室?食堂?に行き、お茶とお湯がでることを確認する。ペットボトル3本もってきてるのが無駄になったとひとりごちるじいちゃん。そこの向かい側がエレペーターホール。ここからあがってきたねと話しかけると、各階の説明のついた掲示板に見入るじいちゃん。心電図の検査は、2階やったねと、いきなり、ついていた杖を上にふりあげ、2階と書いてある場所をとんとんとたたく。(強くたたかんでね。それ、地面をさしてた杖なんだから)
わかったわかったと、早くその杖さし運動がおさまるべく話を変えようとするが、ここが外科のなんとかで、次々指し示すじいちゃん。
あっ、あの、テレビカードがこっちにあるみたいよ♪と、窓際に誘導する・・・。
そっか・・。
(やれやれ、こっちにきそうだ)
ここに1000円いれると・・。
いやこっちこっち・・・・。
そうそう。
で、となりに公衆電話があるからね。うちの電話知っとうね?
知っとう!(ほんとか?)
ほら、あっちのへや、何やろね?
ドアがついた個室が磨りガラスの向こうに見える。
ほぉー、椅子のある公衆電話や。公衆電話の位置が低いから、これ、いいかもね。

フロア探検を終わり、部屋に戻ったら、早速、寝間着に着替え。
上を脱いだら、ここのハンガーにかけとくから。
汗かいとうから、ランニング脱いだら・・。
・・・。
いや、別にそのままでいいけどねー。
じゃしばらく、寝間着の上は、着らんかったらいいから・・。
ズボンもハンガーにかけとくから。ありゃ、すててこ、はいとったん?
そりゃ、あついわ。それも脱いでよね。
うん、そうそう。靴もしまって、靴下も脱いでと。
このベッドの布団は、うすかね・・。
毛布一枚みたいねー。
暖房が効いてるみたいだから、いいっちゃない?
さっき、買ったテレビカードの使い方を教えておこうと思った。
イヤホンもってきた?とたずねるとそのボストンバックに入ってると言うので、開けてみた。
ええっと、このビニール袋に包まれるものは、なんね?
しびんたい!
は?
夜中、まにあわんやろうが・・。
そ、そうやろうけど・・。(ここ、病院だから、各種とりそろえてると思うし)
な、なおしとこうね・・・。
あ、そこにあるのがイヤホンやね。
テレビにさしてと、このリモコンの電源をおしたら、つくよ・・。
(必死におすじいちゃん、反応しないテレビ)
あれー、変ねー。電池なくなったんかいな。
じいちゃん、業を煮やして、再び、持っていた杖でベッドの上からテレビの突起をおしまくる。だが、悲しいかな、テレビの回転台のせいで、くるくる踊るテレビ。
プッ♪手でしないとおせんと思うよ・・・。
(杖は、手の一部だったんだ)
リモコンを光ってるとこにくっつけるようにして、電源をおすと、ついた♪
んもう、だから、文明の利器は、すかん。

しばらくして、薬剤師さんがこられた。
今飲んでる薬をだしてください。
睡眠薬を飲んでますか?
これ、飲むとコトーと、眠れるとたい。
夜、トイレにも行きたくなって、まにあわんから・・。
(いやあの、睡眠薬飲んでますかと、聞いてあるんだけど)
微妙に食い違う会話を上手に補いながら、薬剤師さんとの質疑応答は続く。
で、痛みますか?
痛くないよ。
えっと、これとこれは、痛み止めですね。これを、飲んでますか?
はい、ちゃんと飲んでます。
そしたら、痛くないですね。
(は?自力で股関節、痛くなかったんではなかったんか???)
あと、民間薬、何か飲んでますか。
膝の痛みをとるという・・なんやったか・・。
コウジュンですか?
あ、そんな・・。
それ飲んどった。今は、飲んでない。
そしたら、ほかに何か目薬とか、常備されてるものありますか。
はい、これこれ(ビニール袋をとりだす)
目薬に、かゆみ止め。サロンパス。。この錠剤は?コウジュン。。。
あ、今は飲んどらんです。。。。
いやはや、私の知らん話がてんこもりでした・・・。

じゃ、また、退院の日が決まったら、迎えにくるからね。
その前にまた、きてみるからね。と、私。
車いすで看護婦さんに下まで送ってもらって、そこから、タクシーに乗れるから、来んでいいよ。と、じいちゃん。
(またか・・・)荷物もあるし、だいじょうぶよ、送るから・・。
したからタクシーまで、重たいボストンバック持って、杖ついて・・大変じゃないの?
ん・・・。そう・・か。
(謙遜は真に受けてはいけない・・きょうの教訓)

やっと、話がすみ、きょうの検査。例の二階での心電図。呼吸器検査。
かわいくて、きれいで、若い看護士さんがきて、車いすでいきましょうか、に、ふたつ返事のじいちゃんに、心置きなく帰らさせていただくことにする。

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結婚式

朝から大忙し。
前の日から、ばあちゃんが泊まってきてるので、朝は、みそ汁にごはん。
ごはんをみんなに食べさせて、かたづけて、自分のしたくをしたら、ばあちゃんと、留袖を着付けに行く。
ふたりでしていただいたので、案外早く着付けは、すんだ。
ブラをしたまま、着付けてほしかったけど、脱がれた方が楽ですよと言われて、真っ裸になる。肌着の上から、縦長綿、横長綿、ちっちゃいの、おっきいのと、いろんなものを胸の辺り、背中のくぼみ、あらゆる場所にはりつけていく。その上に長襦袢を来て、紐を巻き、だて締め、帯板、紐を巻き、留袖を着て、紐を上に下に巻き、形を整え、帯を巻き、帯枕をして、とにかく、死ぬほど、紐を巻き付け、簀巻きのかまぼこになった気分。
ばあちゃんが、ぞうりをはこうとすると、肉厚の足が邪魔して、どうしても、草履がはいらない。仕方なく、赤い草履をばあちゃんが履き、緑の草履を私が履く。たしかに、この草履の鼻緒は痛い。

身支度が整ったら、じいちゃんと妹を途中で拾っていく。
じいちゃんは、もう、着替えて、玄関先で待ってると。えっ!しみだらけのシャツで・・・!
なんとか、新しいシャツに着替えさせて、式場に向かう。
ホテルオークラの横の昔リバレインと名称の建物の5階ですることになってる。
駐車場は、地下4階で、エスカレーターで一度、地上に出る。とにかく、じいちゃんばあちゃん連れで、歩みののろい亀集団の私たちは、エスカレータに乗るのもしんどうそうなお年寄りにあわせて、地上でエレベーターを探す。やれやれと乗り込むとなんと!5階ボタンはあるものの、2階までしか運んでくれない・・なんでやねん。仕方なく、そこから、亀歩きで、ビルの中をうろうろしながら、探すものの、真ん中のエスカレーターしか見当たらない。ここでうろうろしてたら、間に合わなくなって、あちら様のご親戚一同様に申し訳なく、エスカレーターで手をうった。そしたら、息子から電話。あ、今、4階あがりようとこ。。なら、いいけど。(ご心配おかけいたしまして・・)ようやく着いたものの、こりゃまた、どこか、さっぱり、わからん。あっちこっちとみんなでわいわい言いながら、ようよう、目的地に着いた。やっぱり、あちら様は、もう、すでにご到着のもよう。ここで、旦那はモーニングに着替えないといけないので。控えに連れていかれた。

すっかり、中年七五三のように身支度を整えた旦那と留袖のいかにもたこにも、結婚式の親です状態で、会場に入った。レストランなので、狭い感じもしたが、人数もそこそこなので、アットホームでもある。人前結婚式は、初めてで、どんなもんやろ♪と思ってたら、やたら、誓いが多くて、そんなに誓いすぎて、誓い負けせんやろか!と、内心思いつつ、運動会選手宣誓模様の堂々とした息子の発言に変な感じとやっぱり、実感がない。あげくは、ひざまずいて、結婚してください♪といういささか時代がかった演出に・・・・。(ま、これが今風?)内容については、なにも知らなかったので、司会者の流れるような進行に趣向の数々に、あらま♪がたくさん。息子の会社関係半分、残りをお嫁ちゃんの仕事関係3分の1、友達3分の1、親戚3分の1の比率なので、そのうち、宴会のようなノリがあちらこちらで、のろしがあがってた。ひとりの男の子は、鼻の上だか、クリームをつけられて、おふざけをしてたし。酔っぱらった人が次々に席を夢遊病者のようにさまよってたり。司会は、心得たもので、だれてきたら、スピーチをいれたり、臨機応変に対応してる。一応、両親に花束贈呈をすると言われてたので、帯の間にハンカチをしのばせていた。三人並んで、花嫁ちゃんが作文を読み上げて、泣けそうで泣けないとこでふみとどまり。それより、草履の鼻緒がきつすぎて、足指がゆでだこになってそうに痛くてたまらん。涙は、そっちで出そうだった。立つとよけいに痛みがまし、それなのに、なんでか、いつまでも立たされる。そんなに中年をばちばち写真撮らんでよろし♪と言いたいとこを我慢してると、いつまでも、誰彼もこの時とばかし、動物園のカバじゃあるまいしと撮られまくる・・・。初めて、お目にかかった皆様方の写真のひとつに加えられるというのもね。嬉しはなく、恥ずかし恥ずかしばかり。ようやく、難行苦行が終わりを告げ、最終イベント、出口で皆様のお見送り。ありがとうございますと、頭下げを50回以上繰り返し、ようやく解放された。

結婚式。気がついたら、終わってた・・・・・。
しかし、留袖着て、料理が食べられるかと心配してたのに、全く杞憂でした。
パンのおかわりしたし、ケーキバイキングでケーキ2個食べた・・♪

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