じいちゃん退院する
12時までに退院の手続きをしなくてはいけないので、来てと言われてた。
10時過ぎに出て、11時前には着いた。
早かったな。日曜だから、車がすいてたと安堵しながら、じいちゃんの病室の見える角を曲がると、あれ〜、あれは・・・・・じいちゃん・・・・・。
すでに、ズボンをはき、杖をついたすぐに出発できますスタイルで病室の前にたたずんでいる。
どうしたの、もう、着替えたの?
おそかったな。
えっ、まだ、11時前なんだけど・・・。
荷物もすべて、バックにつめ、ベッドは整えられ、いつでも、帰れます状態。
えっと、退院手続きは?
もう、計算してもらっとる。
これを下の窓口に持って行って、お金を払い、紙をもらったら、ナースステーションの看護士さんに渡さないかん。
あ、じゃ、お金払いに行ってくるから、ベッドにすわってて・・。
きょうは、日曜なので、三階の事務窓口は、お休み。
代わりに非常用入り口にある窓口で支払う。
さすが、九大。
すでにお待ちの方が何人かいらっしゃる。
こんなところが込み合うなんて、、、、。
じいちゃんからもらった紙を渡すと、向こうで計算していただいて、お代は、しめて、三万六千円也。
やすいっ!
計算書を見ると、最初に聞いていた手術代は、確かに210万円!
ムンクの叫びになりそう・・・。
それが、何やらかにやら、計算されて・・・終いは、三万六千円。
やすいっ!
どうなってるんやろ。皿のように計算書を見尽くして、仕組みは、さっぱり、わからん。
ま、安いから、許そう・・・。
たぶん、事前に役所に行って、いろいろ手続きした甲斐があったんだろね。
そういうことだろね。きっと。
というわけで、感心しながら、病室に戻ると、なんでか、廊下の椅子に腰掛けてるじいちゃん。
なんしょうと?
座っと・・。
それは、わかっと。
私は、逃げも隠れもしませんってば・・・。
じゃ、病室の人に挨拶して、帰りましょうか。
斜め前のじいちゃんは、今だ、入院中。
運転中に意識が遠ざかり、壁にぶつけて、片足を骨折し、まだ、歩けない。おまけに糖尿病で、インシュリン注射をうたないといけないという大変さ。つい前々日から、リハビリになんとか、看護士さんに車いすにのせてもらって、いくまでこぎつけてたら、その途中、血圧が40までさがって、意識がなくなり、また、ベッドくぎづけ生活に後戻り。なかなかにつらそうなじいちゃんだ。
その方にうらやましがられながらの退院。
ちと、鼻高々なじいちゃん。
帰り道、買い物して、帰ろうかということになり、スーパーに寄った。
車から降りるのに多少もたついてたが・・・足がこんがらがってるのか・・歩きは、思ったより早い。すたこらさっさの、すた・・こら・・さ・・っ・・さ・・くらいの早さでなかなかのものだ。
ここのスーパーは、初めて来たよ。いつも、行く店より安い。
あら、そしたら、あっちとこっち、逆方向だけど、同じくらいみたいだから、こっちの店もいいかもしれんねー。
でも、いつも行く店は、俺が足が悪いからいつも、おまけしてくれるんよ。
ひぇー。
若いおなごの子のアルバイトがピッと言わさんで、入れてくれるがよ。
ひ、ぇーっ!
そのおなごん子は、いつも三時か四時くらいにおるがよ。その時間に買い物に行くがよ。
ほぇーーっ♪じゃあ、いつもの店がいいよね。
ふむふむ、なかなかに、いろんなことをしているじいちゃんである。
おうちに着いて、荷物とき。
の前に、例のトイレ。
和風を洋式の座りにするグッズ。
これをいの一番にしておかないと、間接はずれたら、大変だ。
無事、トイレに設置して、座ってすることを三ベンくらい確認。
男の人だから、おしっこは立ってしたかろうけど、あちこちはねたらあれだから、座ってするようにしたら・・・。
それ、あげればよかろうが・・。
便座。
ま、そうなんだけど。
(長年の習慣は急には変えられん、しようがないか)
薬をだし、洗面器をだし、いろいろ、片付け終わり。
ひっ!これ・・・。
パジャマ!
レンタル!
これ、返さないと・・。
よかよか、わからんよ。
ぺろっと、舌を出し、してやったりのじいちゃん。
知らんうちに入っとった・・。
(ほんとかいな!)
また、なんか、あったら、電話してねーと、いいつつも帰宅するが。
よかよ。車があるから、自分でするからー・・・。
(それがこわいんだけどー)
あらー、そうですかー。
じゃあ、きょうはゆっくりしててねー。
おでんとおにぎり、今日、食べとってね。
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