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生協


中国農薬混入事件で、生協の文字が地に落ちた。
私の理解の範囲内ではかれば、エフさんは、ある時期から路線変更されて、市販と全く同じものを宅配にした形になっていたように思う。
それがいいのか、悪いのかという判断は、別にして、企業としての選択だと致し方なく思ってた。
とかく、組織がでかくなれば、端々まで目が届かなくなるのは、必至のこと。

とりあえず、私が加入してるものは、別のところである。
そことのつきあいは、25年ほどになる。
当時は、まだまだ、組織も自分たちで把握できる範囲内であった。
せまいせまい地域だけに特記したものである。
未来のこどもたちの食の安全を第一義に考え、利益を度外視し、手作り感覚の組織のありかた。それこそ、庶民の食の安全から発した団体だったのである。
生協であるという自負に絶対ここで間違いないという自信が生まれた。
というかなり危ない生協病に罹患している人も大勢いた。
いわゆる、組織が宗教じみてしまうというような意味。
世の常識が塗り替えられるほどの内部信仰主義。
内部で活動してる人は、自分たちがしていることは、立派で、人は誰でも納得するものとの過大なる自意識過剰にとらわれていたように思う。
それはそれで、そこまでばかになり、踊りまくる人も時には必要なことでもあろう。
しかし、それが爆走するとき、思わぬ落とし穴が待ち構えている。
組織は、肥大すると、組織のための組織になってしまうということだ。
M&Aではないが、合体に合体を重ね、今は、どこまでの組織になっているのか、私にはわからん。
それにともない、食ではない事業もとりいれた。
保険に人的事業、直営店、今では、金貸しもしている。

私たちが欲しいのは、あくまでも、まちがいのない食材だ。
この事件をきっかけに、食というものを初心の目で立ち戻られることを願ってやまない。少なくとも、市販の食品よりも、いくらかは、安全であると信じたいからだ。

話を昔に戻すが、25年前、生協に入った頃は、たくさんのお勉強会があった。
たとえば、いま話題の中国輸入食品についても、ビデオで、散々、日本向け輸入品は、農薬につけまくって、腐らない処理をするのが当たり前。アメリカからの果物は、農薬シャワーを浴びるのが当たり前。というものをたくさん見せられた。
あれから、25年。それなのに、はいってくるニュースは、今でも、農薬漬けの野菜や果物。ちっとも変わってない。
添加物もしかり。問題になるたびにクローズアップされるが、結局、いつまでもいたちごっこが止まない。情けない。
それにしても、ここで問題になったのは、無知の罪である。
知らなかった。大丈夫と思った。あとで知った。ニュースになって知った。
なんてのは、まさしく、知らなかったが故だろう。
知らなくて、食べてしまったというのは、実は、結果論ではあるが、ある意味、道理が通らないということにもなると思う。
というのは何かと、いうと、自分が食べているものが何かということにそもそも、関心がないからだとも。(私も耳がいたい)
世の中のブーム、スローフードなどなど、もてはやされるものには光が当たる。
が、基本的なことは、なにか、毎日食べているもの、米等々。
それらが、どういうものであるかということを知ろうとしない。
こんなことを考えるほうがおかしいと言われればそうであるが、この時代、自分の身は、自分しか守れない。誰も保証しない。誰も肩代わりしない。
食の危機が自分の口元に忍び寄っていることにこのたびの事件は、思い知らされているのかもしれない。

ただ、悲しいことに、当時の危ないものというものは、現状でも全くなくなってはいない。なぜならば、大きな会社の力が存在してるからだ。コマーシャルをみてください。その番組には、その会社の問題点をあげられない。そういう目にみえない力は、結局、どこにでも働いているのだ。ここを正せば、倒れて困る人がいる。いわば、究極の選択に食の問題は発しているともいえる。

やはり、人類は、毒を食らわば皿までなんだろう。

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