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2008年3月

お墓参り

母がお彼岸だという。
お寺にお彼岸のお参りに行かないといけないと言う。
ふ〜ん。それで。
おはか。
ふ〜ん。おはか?
お墓参りにいかんといかんやろ!
そう?
お彼岸のお墓参りが一般常識として、頭にない私。
意味を理解するのに、しばし。
んでー、お彼岸にはお墓参りをしたいのね♪
最初からそういえばいいものを。

天気は上々。
お墓参り日和。
母を迎えにいって、ついでに、妹までついてきて。
霊園に向かう。
土曜のせいか、やたら車が多い。
というか、皆さんは、行楽日和なんでしょうか。

霊園も人だかり。
いつもは、区画毎の駐車場も閑散として、どこでも止めてちょうだい状態が、止めるスペースがない。
のがしたから見える。
先にうちのほうのお墓に行った。
そちらは、誰もいなくて、助かる。
義母は、亡くなって10年あまり。
過ぎ去った年月が、お墓の花立てのプラチックの割れや、お墓のくすみでわかる。
いつものように、花をたて、好きだったお酒をお供えして、手をあわせた。
風もなく、過ごしやすいお墓参り。
お墓で、なごむのもへんだが、ちょっと、ござでも持ってきて、一眠りしたくなる。
そろそろ、もうひとつの区画は、車がなくなったかな、引返してみる。
ちょうど、分岐点(T字の三叉路)まで行ってみると、まだ、止まってる。
ここは、坂道で離合がぎりぎり。あちらから、車がくると、右端によせて、待つ。駐車場の車二台がしたにおりてきたので、通り過ぎて、待つ。二台とも、下におりるのを見届けて、あがり始める・・と。もう一台おりかかってる。
この坂では離合は無理。
仕方なく、バックしだすと、タクシーが逆方向からやってくる。
どないせえ・・と・・。
とりあえず、意思をしっかりもって、タクシー側に進み、バックしてもらう。
三台目を見届け、やっと、駐車場へ。
区画いっぱいに広がるお墓。
和風と洋風が立ち並び、ちょいと見たら、禍々しいお墓には見えない。
あくまで、すっきり、あくまで、さわやか。
この石の下にたくさんのが入ってるなんて、とても思えない。
お墓の周りには、桜の木々がいっぱい。
今、つぼみが鈴なりになっていて、一斉に花開く合図があるのを待ってる。

お墓の下の人は何を思ってるだろう。
ああ、いい人生だったと露天風呂にでもはいってるように満足してるだろうか。

ろうそくに火をつけ、線香を燃やし、しばし、黙とう。

霊園の入り口にある、レストハウスによる。
じいちゃんから、管理料を払ってくれと頼まれたていたのを払う。
今までのばしてた甲斐があったというもの。(すっかり忘れてた)
無事、払って、立派な領収書をもらった。
さ、かえろうと、思ったら、何やら、露天が並んでいる。
ついでに、(どこがついでだろ?)見学していこうと、いうことになった。
ふっと見ると、近所の知り合いがいた。
そういえば、なんたらというNPOで、無農薬のなんとかをしているとかで、おいしそうな、野菜やら、おだんごやらがある。
と、母がいない。妹もいない。
うろうろ探すが、見つからない。

人ごみにまぎれて、いたいた。
何してるの。
塩いりコーヒーの試飲を飲んでる。
体にいいらしい・・って。
つきあえんと、今度は、妹を探す。
と、大きな袋を両手に抱えてる。
重そうな夏みかんと、野菜のてんこもり。
何しにきたんだか。
ふりかえると、母も同じように、袋をかかえてる。
こいつらー♪
何度も思う。なにしにきたんだ♪

車に戻りかけた。
ら、身長計があった。
大理石でできてて、三角のおもりを上に引っ張っていって、はかるもの。
母にはかる?と聞くと、よか!
と、いうので、でも、妹がはかるというから、三角のおもりを私は、手でもつ。
妹は背が高いので、手がきつい。
はなして、何センチがみると、168センチ。
うへー、また、のびたんか?
どういうやっちゃ。
そしたら、それをみてた母が、やにわに靴を脱ぎだした。
後ろ向きに大理石の身長計のステップにのろうとするんだが・・・。
左足をのっけて・・・右足がのらん。
もたもたもたもたもたもたもた。
何してるの・・。
後ろ向きにのれんなら。
前からのって、反対向きになればいいじゃん♪
と、いったら、前向きにのろうとしても、15センチほどのステップに体をもちあげることが難しい。
お尻をおしてやって、なんとかのって、ふりむかせる。
156センチ。
うんうん。(なにを納得してるんだか)
じゃ私も。
160センチ。
あれ、少しおかしくない。この身長計。
いつもは、158センチのはずなのに。
でも、ねーちゃん、私、身体測定ではかってもらったら、いつも、168.2センチだから。
あなたが、あってるなら、私もあってるってこと♪
墓場の身長計だから、多少、誤差があってもどうでもいいけどね。

帰りの車は、お買い物車。
みかんに、かつおな。わさびな。
黒酢。アンデスの塩。卵。

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おばの納骨式


叔母が亡くなって、ふた月あまり。
法要が行われた。
今回は、妹の都合もついたので、母、うちの旦那と、総勢4人で向かう。
にぎやかなことが好きだった叔母ですから、とにかく、人がいっぱいが供養になるのではないかと思った。
田舎の式で、全く予備知識がないまま。
頼みの母も聞いても、曖昧モコモコで。
聞いた私が馬鹿だったのねの世界。
旦那にも式だから、黒いの一式じゃないといかんよねと問われて、相変わらず、出発一時間前で、黒いの黒いのと探すものの、なぜか探すときには、見つからず。
ま、いいっか。田舎やから、多小色もんのものでもと、よかよかの服装で行った。
私もよかよかで、上は、紺のブラウスで、下は、黒のタイトと、田舎仕様。
妹もグレイのスカート。母だけ、黒のとりあえず喪服。

10時半のお式に30分前に着いた。
なんとまあ、二部屋続きの間には、すでに黒服姿が5・6人固まってる。
全部で30人ばかしなるらしい。。。
ごく身内の親戚だけかと思ってた私たち。
ひょいと、自分たちの服装をみると、色とりどり。。。
当然、旦那から、おいおい視線が・・。
遠くからきてるから、よかろーもんと、なぐさめてみた。

お葬式と同じ、浄土真宗大谷派の住職様の奥様と息子さんがお経をあげてくださる。
勤行帳なるのものを各自に配られる。
それから、お経が終わったかと思うと、次は、唱和するお経何ページからと、いうふうに延々とつづく。
でも、さすが、田舎の人々。
どなたも正座から足を崩さずに微動だにしない。
母は、しっつもっつするせいかスカートがまくれあがり、ラクダ色の毛足のタイツが見えだしたので、横からスカートをずりさげる。
しばらくすると、ずるずると・・・。まったく、黒かったら、少しはましなものを・・。
南無阿弥陀仏が終わって、やれやれと思う暇もなく、盆焼香といって、手から手へと焼香がぐるぐるまわされる。
ひとりが手にもち、横の人がお香をつまみ手をあわせる。
いとこの子供も神妙に(5歳男の子)正座している。
背中がなぜか、丸い。
そういえば、うちの長男も小さい時は、背中がぐにゃぐにゃで、背中がこんなふうにあるまじろみたいだったなと、思いつつ、次男はそうでもないからと、これって、個性かと思いながらも、長男は、私に似て、体がかたいから、この子もかたいのかなとか、しようもないことをつらつら、考えていた。

お寺さんのお帰りのご挨拶が終わり、次は、お寺に行って、納骨をする。
みなさん、勝手知ったる納骨堂。
てんでばらばらに玄関から出て、歩いてゆく。
そう、お寺は、歩いて、数分の場所にある。
お外は、天気もよくて、田んぼの緑も鮮やか。
これはなんね?と、聞くと、麦だそうだ。見渡す限り、麦畑だ。
川の横には、ヤブツバキの赤が冴えている。その横には、早咲きの桜が満開。

母が生まれる前からあったこのお寺、悲しいほどに古びている。
コンクリート作りの納骨堂は、それでも、形だけは立派だ。
今ふうではない、小さな納骨だなは、団地なみに小さい。
たぶん、骨壺は入らない。
どうするんだろう。
ここでも、お経を唱えたあとは、近しい親族の方からと言われて、ビニール袋に骨壺から手づかみで、ひとつづつ、うつす。
手づかみ!
専用の入れものにいれる。
歴代のなくなられたお骨の上に叔母の分も重なる。
私の亡くなった父も分骨して、下に埋もれているらしい。
いっぱいになったら、どうするんだろうね。
したに穴が開いてて、そこに落ちるらしいと母。
ひぇー。なんか、すごすぎる。
納骨堂の下は、骨だらけ!
こわすぎる。
いわれて見れば、納骨堂。
階段が13階段ほどあって、2階建ての2階くらいほどの高さにある。
先に降りて、庭をうろうろ。

灯籠の下に寄贈した人の名前がある。
じいちゃんのお兄さんらしい。
母の一族は、昔、武士で、このあたりをずっと、開拓して、かなりの地主さんだったらしい。
けれども、じいちゃんの兄さんは、白紙に署名捺印したために、だまされて、すべての田畑をとられたらしい。
そういういきさつのあるじいちゃんのお兄さんの名前が灯籠に残っている。

ここのお寺の門は、なんと、叔父が作ったらしい。
それも左官になって初めてのとき。
40数年前のだそうだ。
ほんとに、こういう仕事は、100年200年残る仕事だとあらためて、叔父の仕事のすごさに思いあたる。

うちに帰ると、おときのお食事。
テーブルの上は、のりきれないほどのごちそう。
お顔を知らない人がたくさん。
なにやら、話を聞いてると、先生、先生と、先生が何人もいるらしい。
果たして、何の先生なのだか、わけわからずに、適当にあいづちをうつ。
あとで、伺うと、叔母のお花の先生に三味線の先生に絵の先生と。
どの方もいろんないきさつがあっての、縁だったらしい。
ここに集まる人々は、みんな、仲がいい。
それぞれの事情を抱えながらの、納骨式参加。
盛り上がりの話の先は、なんとか温泉に行きましょう♪
この場でまとまり、行かれるらしい。
これも、叔母の人徳から発したことだか・・・。

お客様がそれぞれ、帰られたら、一気に寂しい。
叔父は、すでにお酒がまわり、口もすべり。
何度も同じことをリピート。
おばの病気のいきさつからの自分にたいする、責めから。
病院でつらかったこと。
お正月に無理やり、帰宅を病院にせまったら、命がちぢまってもいいのかといわれたことにたいする後悔などなど。
言っても言っても、感情はおさまらないのだろう。
死の場面までゆくと、また、元にかえり、また、同じ繰り言を繰り返す。
今の生活も義理のばあちゃん(叔母の母親)との確執があり、おだやかに毎日過ごせてないようす。
変に侠気のある叔父は、つっぱねるということができず、そのはざまにたって、もんもんとしている。
それでも、最近仕事を始めたとのこと。少しは、打開策になるとよいと思う。

突然、叔父が何を言い出すかと、思うと、叔母が持ってたアクセサリーを形見にもらってくれと。
たくさんのネックレスの箱やらを両手にいっぱい抱えてきた。
あらら、どれもからっぽ。
娘さんやらお嫁さんたちが持ち去ったあとのようだ。
気持ちだけありがたくちょうだいすることにしょう。
と、思ってたら、今度は、鏡台のとこのまわりにあった、ばらばらの、きっと、日頃、身につけられてたと思われる、ブローチなどのアクセサリーを持ってきた。
わおー、これって、ワゴンセールみたいだね。
かたっぽづつのイヤリングのペアあわせをしたり。
セットになってるネックレスを探したり。
ここに何しにきてるかをすっかり忘れて熱中。
鏡がなくて、わからんねーと、しゃべながら、指輪をしたり、ブローチをはめてみたり、光ものだらけにして、どう!と、旦那にふると、あきれられた。
叔父もふたつまでにしとき!と、言ったけど、気がついたら、バックに5.6個がめてた。
私って、どういうやつ?

たいがいにしなさいとおこられて、夕食の時間。
おときの残り物の煮物がまた、うまい。
叔父の弟は、料理は、玄人級。
味のしみた大根。こんにゃく。飴色にそまったじゃがいも。レンコン。
おいしすぎる。
お昼の地鶏のたたきもうまい具合にいためなおしてお色直し。
絶妙な塩加減で、食べだしたらやめられない。
食事が終わると、母がさっさと、おいとまの挨拶をしてた。
が、私といえば、叔父の際限ないおしゃべりの輪から抜け出せず。
ぎゃー、おいてかないでー。と。

つくづくと、おとなしくしていようという、行きがけの決意は、相変わらず、帰りに反省の帰り道。

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託児ボランティア

ひさしぶりに託児ボランティアに行った。
8人のおこちゃまを4人でみる。
とびいりにじいちゃんばあちゃんつきの男の子がひとり。

ビィーと泣いてた子もたちまち、遊びの輪にくわわり、元気いっぱい。
3歳児2歳児がほとんどなので、おしゃべりも遊びもひとりでできる。
ほとんど、手がいらない。
何より、ぐずったり、泣いたりしないのがうれしい。
元気な女の子もおとなしい男の子も、それぞれに、けんかもしないで遊んでいる。
ふるってるのは、2歳と10ヶ月の女の子姉妹。
10ヶ月の赤ちゃん妹は、おねえちゃんにべったり。
ぐずりかけても、おねえちゃんを目からはなさない。
おねえちゃんも、おうちでは、おにいちゃんおねえちゃんに3人も囲まれて育ってるせいか、だっこして、あやすのにも、堂に入ったもの。
少々手荒な扱いをしても、たくましい。

3歳の男の子は、あいちゃんにもらったハンカチがお気に入り。
ほら、見て♪と、見せてくれる。
汗がでたと、あいちゃんからもらったハンカチでうれしそうにふいてる。
そのわりには、あいちゃん、かわいいの?と問いかけると、恥ずかしそうにして、照れて、変な顔をする。
お弁当箱の歌の手遊びをしてると、あいちゃんのお弁当箱というリクエストもする。
けど、やっぱり、恥ずかしそうにうつむく。

こどもは、遊びの天才だとつくづく思う。
おもちゃは、ブロックと大きな八角形のボールのプール。
ウルトラマン人形。
車の数々。
それらで、みたての遊びをする。
八角形のプールは、走り回って疲れたときにはいる温泉、しかも、近所の○○温泉、焼き肉食べるとこもあるよと、お話してくれる。
ブロックでは切れ目のない線路のような道路をつくって、しかも、ところどころにブロックの建物がならぶ。
あちらこちらで、いろんな遊びが始まり、窓から見える景色も興味のまと。
外には、小さな遊び場があり、雨がじゃんじゃん降っているにもかかわらず、鳥たちが走り回ってる。
からすより、小さく、ひよどりより大きな鳥がとばずに、7.8匹ほど、歩き回ってる。
不思議な光景だ。
おこちゃまは、あれは、すずめの赤ちゃんだという。
にしては、でかすぎるけれども、4階から見下げれば、がんばれば見えんこともないか・・・。

そのうち、10か月の赤ちゃんは、だっこしてたら、いつのまにか、くてっと寝てた。
ほんに泣いたり笑ったり、寝たりと、ちっちゃい子は、忙しい。

向こうのほうでは、じいちゃんばあちゃんに慣れてきたこどもたちが、じいちゃんにむらがってる。お孫ちゃんはあっちの方向にいってる。
よそのおこちゃまが、手に手にウルトラマン人形をもって、じいちゃんの頭めがけて、ふりかざしてる。
おぐしが乱れるだろうが・・と、私も内心忸怩たる思いを抱きながらも、じいちゃんの表情をみると、ま、いいっかと・・・。
じいちゃん、迷惑だろうけども。
まさか、こんなことで人気者になるとは思わんかっただろね。
そのおとなしめのお孫ちゃんも、少しづつお友達のあいだに入って遊んでいる。

3歳児が多いとおかたづけもはかどる。
すでに、10分前には、ブロックも道具箱にかたづけられ、例の風呂につかるおこちゃまたちが続出。
なかなか、こないママたちに飽きだしたおこちゃまたちは、またまた、はしりまわる。3歳児が走れば、2歳児が走る。
1歳児も走る。
まさか、バターにはならんだろうけど・・・・。

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ICレコーダー


妹から、使い方がわからないので、教えてほしいと、機械ごと、預かった。
その場で、さわってみたものの、たしかに、カセットテープレコーダーのように録音ボタンは、録音機能だけ、再生ボタンは、再生機能だけというような単一機能にはなってない。
すべて、真ん中のモニター画面に従って、操作をするようになっている。
ボタンも上に下に真ん中に、四方八方にあるボタン。
と、たくさんある。

とりあえず、ラジオと録音だけをできるように写真いりで、一番ボタンを押して、次は、2番をおしてみたいな感じで、説明書をこしらえた。
とにかく、そのモニター画面に出てくる機能のアイコンが小さすぎて、ありさんの行列に見えてしまって、違いを確認できない。英字のABCが全部、同じ虫に見えてしまう。画面も親切なのだか、不親切なのだか、右上に左下にと、ばらばらに表示がでてくるので、わかりずらい。
なれない人は、意味のあるものに見えんだろう。
でも、この小さな機械にラジオ、録音、予約録音と機能はてんこもり。
もちろん、音楽を保存して聞くということも可能だ。
カセットテープレコーダーの時代からすれば、すごい進歩。
しかし、単一機能に慣れてる身にはつらい。
知らない間にボタンを押してしまったら、変な画面がでてきて、おお困り。
ヘルプミーの大連呼に相成ってしまう。

でも、たしかに、録音機能は素晴らしい。
ポケットにしのばせていたら、きれいにひろっている。
たいしたものだ。
初めてカセットテープレコーダーを買って、こどもの声を録音して感激してたあの頃がうそのようだ。

それと、あと、困るのは、録音したあとの後処理。
パソコンがある人はいいのだが、ない人は、保存するすべがない。
カセットテープでしまっておくわけにはいかないし。

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