お墓参り
母がお彼岸だという。
お寺にお彼岸のお参りに行かないといけないと言う。
ふ〜ん。それで。
おはか。
ふ〜ん。おはか?
お墓参りにいかんといかんやろ!
そう?
お彼岸のお墓参りが一般常識として、頭にない私。
意味を理解するのに、しばし。
んでー、お彼岸にはお墓参りをしたいのね♪
最初からそういえばいいものを。
天気は上々。
お墓参り日和。
母を迎えにいって、ついでに、妹までついてきて。
霊園に向かう。
土曜のせいか、やたら車が多い。
というか、皆さんは、行楽日和なんでしょうか。
霊園も人だかり。
いつもは、区画毎の駐車場も閑散として、どこでも止めてちょうだい状態が、止めるスペースがない。
のがしたから見える。
先にうちのほうのお墓に行った。
そちらは、誰もいなくて、助かる。
義母は、亡くなって10年あまり。
過ぎ去った年月が、お墓の花立てのプラチックの割れや、お墓のくすみでわかる。
いつものように、花をたて、好きだったお酒をお供えして、手をあわせた。
風もなく、過ごしやすいお墓参り。
お墓で、なごむのもへんだが、ちょっと、ござでも持ってきて、一眠りしたくなる。
そろそろ、もうひとつの区画は、車がなくなったかな、引返してみる。
ちょうど、分岐点(T字の三叉路)まで行ってみると、まだ、止まってる。
ここは、坂道で離合がぎりぎり。あちらから、車がくると、右端によせて、待つ。駐車場の車二台がしたにおりてきたので、通り過ぎて、待つ。二台とも、下におりるのを見届けて、あがり始める・・と。もう一台おりかかってる。
この坂では離合は無理。
仕方なく、バックしだすと、タクシーが逆方向からやってくる。
どないせえ・・と・・。
とりあえず、意思をしっかりもって、タクシー側に進み、バックしてもらう。
三台目を見届け、やっと、駐車場へ。
区画いっぱいに広がるお墓。
和風と洋風が立ち並び、ちょいと見たら、禍々しいお墓には見えない。
あくまで、すっきり、あくまで、さわやか。
この石の下にたくさんのが入ってるなんて、とても思えない。
お墓の周りには、桜の木々がいっぱい。
今、つぼみが鈴なりになっていて、一斉に花開く合図があるのを待ってる。
お墓の下の人は何を思ってるだろう。
ああ、いい人生だったと露天風呂にでもはいってるように満足してるだろうか。
ろうそくに火をつけ、線香を燃やし、しばし、黙とう。
霊園の入り口にある、レストハウスによる。
じいちゃんから、管理料を払ってくれと頼まれたていたのを払う。
今までのばしてた甲斐があったというもの。(すっかり忘れてた)
無事、払って、立派な領収書をもらった。
さ、かえろうと、思ったら、何やら、露天が並んでいる。
ついでに、(どこがついでだろ?)見学していこうと、いうことになった。
ふっと見ると、近所の知り合いがいた。
そういえば、なんたらというNPOで、無農薬のなんとかをしているとかで、おいしそうな、野菜やら、おだんごやらがある。
と、母がいない。妹もいない。
うろうろ探すが、見つからない。
人ごみにまぎれて、いたいた。
何してるの。
塩いりコーヒーの試飲を飲んでる。
体にいいらしい・・って。
つきあえんと、今度は、妹を探す。
と、大きな袋を両手に抱えてる。
重そうな夏みかんと、野菜のてんこもり。
何しにきたんだか。
ふりかえると、母も同じように、袋をかかえてる。
こいつらー♪
何度も思う。なにしにきたんだ♪
車に戻りかけた。
ら、身長計があった。
大理石でできてて、三角のおもりを上に引っ張っていって、はかるもの。
母にはかる?と聞くと、よか!
と、いうので、でも、妹がはかるというから、三角のおもりを私は、手でもつ。
妹は背が高いので、手がきつい。
はなして、何センチがみると、168センチ。
うへー、また、のびたんか?
どういうやっちゃ。
そしたら、それをみてた母が、やにわに靴を脱ぎだした。
後ろ向きに大理石の身長計のステップにのろうとするんだが・・・。
左足をのっけて・・・右足がのらん。
もたもたもたもたもたもたもた。
何してるの・・。
後ろ向きにのれんなら。
前からのって、反対向きになればいいじゃん♪
と、いったら、前向きにのろうとしても、15センチほどのステップに体をもちあげることが難しい。
お尻をおしてやって、なんとかのって、ふりむかせる。
156センチ。
うんうん。(なにを納得してるんだか)
じゃ私も。
160センチ。
あれ、少しおかしくない。この身長計。
いつもは、158センチのはずなのに。
でも、ねーちゃん、私、身体測定ではかってもらったら、いつも、168.2センチだから。
あなたが、あってるなら、私もあってるってこと♪
墓場の身長計だから、多少、誤差があってもどうでもいいけどね。
帰りの車は、お買い物車。
みかんに、かつおな。わさびな。
黒酢。アンデスの塩。卵。
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