ATM
いつものようにいつものATMの列に並ぶ。
前にいる方は、年配の女性。
一メートル後ろにいる私。
後ろから推察するに、アナウンスの確認ボタンを押してくださいという指示に今いち、もたついているよう。
その確認ボタンがいったいどこにあるかということは、機械は教えてくれない。
ホタンの位置を探すということと、まず、その前にそのアナウンスの指示に従うという関係がわからずにいるかとも思う。
挙動不審者のように小刻みにうごく上半身の年配の女性。
見かねて、窓口の人を呼びましょうか?と、小声で後ろから呼びかけるも無言。
たぶん、聞こえないのではないかと、大きな声で。
どうされましたか?
と、後ろから覗き込んで、反応を確認。
このご時勢だから、もしや、すざましい警戒反応の嵐にあったならば、すぐに、郵便局の人を呼べるように身構えしながら、待つ。
きょとんとしてる年配の女性につい、ばあちゃんに対するいつもの調子が出てしまったか。
あーー、これですね。画面の確認ボタンを押してくださいといってるみたいなので。と、ボタンを指差す。
勝手に触って、文句をいわれてるも困るので、本人に本人の指でおしていただく。
すると、通帳と、明細表をおとりくださいと、アナウンスがある。
吐き出された通帳を持って、年配の女性、すでに、半身後ろに動く。
いやあの、明細表が・・・・。
と、私と入れ替わり様、立ち去りそうな年配の女性に明細表を素早くつかみ、手に渡す。
機械との対話。
いくら、わかりやすさと、利便さを追求したとて、その方の理解度にあわせて対応するというのは、百万年たっても、無理なんじゃないかなと思う。
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