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2009年11月

日曜探偵(天藤真)

塔の家の三人の女。
誰がために鐘は鳴る。
日曜日は殺しの日。

の、三作が入っている。
どれも、本格推理というか、殺したのは、誰か調のミステリー版なのだ。
この手のものは、たくさん、ある。
最近は、ひとつだけの謎なんて、屁の突っ張りもならんほど、ちゃんちゃらおかしい。
のが定説だが。
ま、この方もさにあらん。
どこかで、何かこんなシチュエーション的展開が・・・と。
記憶の底にひっかかる感覚がする。
が、とりあえず、ここまできたら、全部読もう。

しかし、日曜日は殺しの日は、なかなかどうしてこうしてああして・・・♪
読みふけるにふさわしいじゃない。
交換殺人ちゅうのは、まま、あるパターンだけど。
単純な交換殺人だと思ってたことが、落とし穴が隠されていたとは、お釈迦様でも気づくまい。

それに気づくきっかけが、あまりに人が良すぎて、あまりに人間がやさしすぎたからだったとは・・・まるで、私みたい・・とは、誰も言ってはくれないけれど、ピッと、心を揺すられるあたりが、なんか、くすぐられるのかもしれないね。
というわけで、おしまいまで、読んだ。

要は、推理も大事だけど、その中の人間関係の人情の機微も大事だと思うわけ。
でないと、その世界に入り込めずに部外者で眺めてしまうし。
どうしても、ふーん・・・だけで終わっちゃうじゃない。

それより、気になるのは。
作者の写真が巻頭と巻末に出てくるけど、これがトリックになってるって?
さもありなん。だけど、どうして?答えが書いてないの?

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乳がん検診


去年、はからずも集団検診でひっかかってしまって、最寄りの病院で検査をしたら、要観察になっていた。
半年後においでくださいといわれていたけど、こわくて、受診できなかった。
ということはないのだが。
ついつい、忙しさにかまけて、のびのびになってた。
ようやく、一息ついたので、意を決して、行くことにした。
今回は、エコー検査だけだとたかをくくっていたら、ほぼ一年ぶりだということで、マンモグラフィーもすると言われた。

9時に病院に着いたけど、土曜日のせいか、すごく人が多い。
先生の受診の日が毎日ではないので仕方がないと思いながら、着替えをロッカーですました。
貴重品は盗難の恐れがありますので、ロッカー内には、きちんと・・云々。
の、張り紙を見ながら、こんなちゃちなロッカーに財布を入れるばかがいるのかと思いながら、バックをしっかり抱えながら、隣の待合室のいすにすわった。
まわりを見渡すと、美しい人もそうでない人も一様に腕輪のロッカーキーをしたまま、すわってる。
えっー、バック、みんな、なおしたんか!
と、思いつつも、いやいや、バックは手にもっとかなあかん!と、膝の上においた。
すると、となりのご婦人が何を思ったか、ロッカールームにお入りになった。
ごそごそ出てきた手には、ぶっといバックが・・・♪

いやだなと思いながら、やっぱり、マンモグラフィーの恐怖の乳ばさみは、痛い。
痛くなったら、痛いといってくださいと言われて、今から、圧をかけますので、言われた途端、声もでないくらい、痛くなった。
いたいというと、そのまま、息をとめてと仰る。
でも、痛いといったところで止められたら、痛いがずーとなんですけど・・・。
仕方なく、顔をしかめて、思い切り、息をつめた。
痛かったでしょうと言われたけど、ほんと、痛い。
かたっぽだけで、二回ある。右左の縦横だから、四回痛い思いをしなくちゃいけない。
でも、痛いのも、安心料のためと自分で自分にいいきかせた。

それから、また、ながーい時間を過ごした。
西村京太郎の推理なら、退屈を持て余さないと母から借りた本を一ページからくり始めたら、もう、犯人逮捕まできた。
やっと、次のエコー検査の時間がきた。
エコーでは、前回同様、怪しい黒い陰がでてきて、ひとりおびえた。
つい、たまらず、技師さんになんですか?とおたずねした。
けど、それは、後のお楽しみ♪とは言われなかったけど、先生から説明がありますとむげもなかった。
やっぱり、画面の黒いバツ印がでるたびに心臓がはねあがる。
きっと、冗談だろうと思いながらも、さっき、したところをもう一度なでられると、ちょっと、鳥肌がたつ。
ちょっと、冗談でもいって、気を紛らわしたいけど、そうもいかないしね。

ようやく、待合室に解放されて、さきほどの西村京太郎の犯人があらわれたとこから読み始めたら、あっけなく、読了。
あーあ、一冊、終わったけど、まだかいな。
そのへんにある、女性週刊誌を手にとって、今はやりの○橋逮捕の瞬間までとかいうホットな話題につきあいながら、そういえば、なんだかわからないけど、mixiで人気があるらしい、どこがかっこいい?はーっ、なんか、間違ってない、ヒーロー、ちゃうやろ?と思いながらも待ち続けること、30分。

ようやく、診察室に呼ばれた。
11時45分。

ドアをあけるやいなや。
先生の一言。
異常ないようですね。
よかった♪
石灰化もみあたりませんし、だいじょうぶのようです。
ふだんの検診だけでいいですよ。
と、仰った。

心の中で、ばんざーいと叫びながら、病院をあとにした。

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THIS IS IT マイケル・ジャクソン

感動って、こういうことだったのね♪
マイケル・ジャクソンって、あんまり、いいうわさないしさ。
最近は、動作がおかしいし。
頭も変じゃないの?って、思う報道ばかり。
だから、正直、期待なんて、してなかったよ。

それが・・・!
あれ!この人!
すごいじゃないのさ。
人間、天は二物を与えず♪って、こういうことだったのね。
挙動不審だろうが、人がなんといおうが、すごいもんは、すごい!
万人認めるそれがある。

てなわけで、前置きは長くなったが、これ、見ると、字幕までくると、マイケル・ジャクソンがMJ(エムジェイ)と呼びたくなるわけさ。
どうしてって・・・どうしても。

おなじみの曲に、完成されたパフォーマンス。
すべての出演者のマイケルへの想いがこんなにすごいものだとは!
神様とはこんなことを言うのではないかと思う。

いやはや、こんなの初めて。
歌って、こんな♪
感動があるって。
人の気持ちが揺り動かされるって・・。
なんでどうして、ああでこうで、そうしたら、こうなって・・なんて。
ね。
どうでもいいじゃない。
ただ、これだけの時間、MJとわかちあうというのも、こりゃ、この時代に生まれてきて、ハッピィだったと思えるよ。

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鬼火の町(松本清張)

松本清張が時代ものを書いていたとは、お釈迦様でもしるめえ・・・。
てなわけで、読み始めてみると、なかなかのもの。
水死体が、ただの事故死ではなく、殺しだと言うことになり。
そして、実は、単なる殺しではなかった!
お役人もまたその上からの圧力に屈し、なんだか、話がだんだん大きくなる。
今の世でも権力を持つ人は、その権力にまかせて、とんでもないことをしがち。
その悪企みを糊塗するためには、下々のものは、亡くしかすべがない。
けれど、強いものにまかれないとどうなるか・・。
話のふくらみが面白く、どこまで、いくんだろうと思いながら、最後は、胸のすく展開かも。

いやはや、どうしてどうして。
松本清張、点と線ばかりが名作ではないことを知らしめる作品である。
ほかにも短編の江戸ものを2冊ほど、読んだが、どれもこれも、よくできている。
時代ものと言えば・・の中に入れたい松本清張の名前なのである。

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1Q84 BOOK2(村上春樹)

時々、思う。本って、なんだろう。
自己完結の手段だろうか。
自分がいき得ない物語の中で、あるいは、脳内だけで、体験できる擬似。
デジャブにしても、体験からくる同意にしても、そこにあるのは、完璧な絵空事。
けれども、一度、その物語を通ってしまうと、あるいは、現実の世界でも、違う角度から考えるに、もうひとつの物語にすりかわってしまうこともあるかもしれない。

1Q84を読みながら、この人の形作る世界というのは、現実にかなり接近しているニアミス状態なのかもと。
あり得ないとあり得るの狭間にもしかしてといや違うがまぜこぜになり、微妙な潔さと、完璧な疑問も残る。
物語の中にずっとただよう心地よさというものは、この本独特のものだろう。

謎もあり、人の性格もあり、流れもあり。
月がふたつあるというのも、もしかして、世界が見方によっては、わかれてしまうの暗示かもと・・・。
ま、どちらにしても、おもしろい!実におもしろい。
これだから、村上春樹は、おもしろいといわれるのかもしれない。

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メロンパン&ココナツ

Meron

きょうは、パン作り教室だった。
ひさしぶりに、習った。
先生のやり方を見ると、忘れていたことがたくさんあった。
パン生地の感じ・・・赤ちゃんの肌のようだとか。
手ごねって、こんなだったのか・・とか。
数年前、習ったときにわざわざ、購入した布もあれから使ってない。
それどころか、使わずにその辺にあるものでいつも代用してる私。
まったく、何のために買ったのだか。
三種類ほど、作ったら、むくむくと、作りたい病にかかりだす。
やっぱり、作るのは楽しい。

その中でも、このココナツせんべいはおすすめ♪
まぜるだけという簡単さなのに、高級お菓子店で買ったようなできあがり。
なんでも、先生のいうことには、一枚、100円はする代物だとか。
なるほど。
噛むとさっくりココナツとアーモンドが口いっぱいにひろがり、幸せな気分になる。

サクッと一口。あまくて、うまい。
サクッと二口。胃の中まで、幸せ気分。
サクッと全部お口。
あまさでろメロメロ♪

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