日曜探偵(天藤真)
塔の家の三人の女。
誰がために鐘は鳴る。
日曜日は殺しの日。
の、三作が入っている。
どれも、本格推理というか、殺したのは、誰か調のミステリー版なのだ。
この手のものは、たくさん、ある。
最近は、ひとつだけの謎なんて、屁の突っ張りもならんほど、ちゃんちゃらおかしい。
のが定説だが。
ま、この方もさにあらん。
どこかで、何かこんなシチュエーション的展開が・・・と。
記憶の底にひっかかる感覚がする。
が、とりあえず、ここまできたら、全部読もう。
しかし、日曜日は殺しの日は、なかなかどうしてこうしてああして・・・♪
読みふけるにふさわしいじゃない。
交換殺人ちゅうのは、まま、あるパターンだけど。
単純な交換殺人だと思ってたことが、落とし穴が隠されていたとは、お釈迦様でも気づくまい。
それに気づくきっかけが、あまりに人が良すぎて、あまりに人間がやさしすぎたからだったとは・・・まるで、私みたい・・とは、誰も言ってはくれないけれど、ピッと、心を揺すられるあたりが、なんか、くすぐられるのかもしれないね。
というわけで、おしまいまで、読んだ。
要は、推理も大事だけど、その中の人間関係の人情の機微も大事だと思うわけ。
でないと、その世界に入り込めずに部外者で眺めてしまうし。
どうしても、ふーん・・・だけで終わっちゃうじゃない。
それより、気になるのは。
作者の写真が巻頭と巻末に出てくるけど、これがトリックになってるって?
さもありなん。だけど、どうして?答えが書いてないの?
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