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広報委員会


とある広報の委員をしている。
今回は、次の広報紙の打ち合わせである。
来年3月に発行だから、今から、煮詰めていく。
最近は、インターネットが発達しているから、昔ながらの原稿用紙に文字を埋めてということが廃れつつある。
しかし、この広報委員会の年代は、60代中心。
そう、端境期である。
地区によってはデータ化ができて、なおかつ、メールで送付できるところもあれば、手書きで原稿を書き、写真を郵便で送るというところもある。
もっとも、昔は、この会議もそれぞれ持ち込んだ手書きの原稿を赤ペンで修正を入れてたりもしたそうだ。
それからすると、だいぶ、省略されてると何年も関わってきた役員さんは仰る。
中身は、固い感じの文章・・新聞のような・・と、写真も白黒。
ちまたにあふれる色とりどりの出版物に比べれば、とても、皆さんのお目にとまる代物ではない。
はなはだ地味なのである。
それをお手間もお金もかけて、作るのですから、ご苦労このうえない。
そういうわけで、今回の会長さんは、紙面刷新をしたいといわれる。
何か、新しいアイデアで、みんなの目にとまるようにしたいのだそうだ。
その気持ちは、尊重したいけれども。
ふたをあけてみれば、巻頭ページには、ありがちな会長の言葉と、会長の写真。
次のページは、これの重鎮の人のご挨拶ページと、はずせない何かがあるのでしょう。
これは、崩せないと言われる。
ああ、そうでしょうよね。
頭のかたいお偉方からすれば、序列は何より、優先するもの。

そして、どこをどう変えたいのか、今までの記事にたいするうんちくも出てくる。
ふむふむ。昨今、日本語の乱れはとどめを知らない。
ケータイと称する第三文字がでてきたおかげで、若者から中年まで広く深く侵攻している絵文字文化。
正しい日本語もきちんとした文面も顔文字威力には全くかたなしである。
そういうことを60代の皆様は憂いている。
たしかに、そうだ。
インターネットの広がり方から、どんどん、日本語の文は失われていっている。
単語文明。
単語でgo。
単語で会話。
単語と絵文字で会話。
わかってるのかわかってないのか、わかったふりなのか、通じているのか、通じていなくても、気にしないのか。
とにかく、日本語は廃れている。

というわけで、変えたい、みんなに読まれる広報誌にしたいという意気込みとは別に古式ゆかしい日本語の分別がこれまた邪魔している我らが世代。
結局、またまた、変化のないものに仕上がるに違いない。

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