雷山
雷山に千如寺というところがある。
お寺は大変由緒正しい。
1000年も前のこと、成務天皇の頃、清賀上人が開創されたといわれている。
ここの目玉は、樹齢400年の大楓。
秋になると真っ赤に紅葉して、すばらしいのだそうだ。
そんな大楓を楽しみに門をくぐった。
ああ、これこれ。
と、そちらを見ると見事に葉が落ちていた。
真っ赤なのは、土の方。
枝ぶりだけを堪能して、紅葉狩りは、地上にて。失礼。
しかし、紅葉は、はらはらと舞い落ちる枯れ葉こそ風情があるものだ。
まるで私たちのよう♪
散り際の美なのね。
そんな大楓を後にお寺の中にはいる。
山のお寺なので、とにかく、階段が多い。
ひょうたん池ののある庭園を眺めると、大悲王院はまっすぐな階段をあがったところ。
よっこらしょとのぼる。
のぼりつめると、そこに観音様が奉ってある場所。
どこからか、お坊さんがあらわれた。
さすが、お坊さん、神出鬼没である。
きょうは、庭園の風情もそれから大楓も一番いいときであるとユーモアたっぷりの話術にのせられた。
これも、皆様が善男善女だからとか。
ほんとか。
由緒正しいお寺の説明が終わると、お待ちかねの観音様。
案内されて、中にはいると、薄暗い。
線香のけむりも影響して、そこかしこは、うすぼんやり。
まんなかに、たくさんのきんきらの器がのってる。
なんだかわからないけど、お香をたくのだろうか。
いよいよ、観音様の扉が開けられた。
お堂のなかのそこだけ天井をぶちぬいたような観音様。
あまりの大きさに観客からどよめきが!
おおーっ!でかい。
顔がでかい。
その頭にたくさんの頭が生えている。
観音様の頭にまた、ちいさい観音様。
思わず、親亀の背中に子亀をのせて・・・♪と、不謹慎なことが頭をよぎる。
全部木でできているという説明に再び、観客からどよめきが・・・。
線香も1000年の歴史をへて、なお、朽ちることがないように、天然のものを使ったものなんだそうだ。
とにかく、この雷山。
名前のとおり、山の上にあるので、不都合が多い。
雷山という名前があらわすように、夏場は、雷が多いのだそうだ。
それに、湿気も多い。
なので、くさるものは、おみやげにできないとか。
再び、線香の話にもどると。
線香は、化学物質のまじらない天然線香を使用している。
なぜかというと、やはり、天然ものは、木の材質をいためないのだとか。
なるほど。道理で、顔がすすけている。
というか、くろずんでいる。
思わず、鉄?と思うくらい、黒い。
それも、歴史を感じていいといえないこともない。
観音様に感動したら、歴史にも感動しなくては。
伊都国歴史博物館は、卑弥呼伝説にも觝触する。
実物大の平原王墓など。
どこにでも、こういう博物館はあるし、土器でもかめでも、おたふくでも、見飽きた感もある。
土器そっちのけで、しゃべりつづけてたせいか、何も覚えていない。
もちろん、何をしゃべっていたかも覚えていない。
そんなことより、おなかがすいた。
次の場所、おふろとごはんが待ち遠しい。
伊都の湯、元気クラブは、お達者クラブとまた違う。
けれども、なんだか団体さんが多くて、風呂場もおおにぎわい。
ロッカーでもひしめきあい、露天風呂でもひしめきあい。
小さくなって入っていた。
ということはない。
みんなではいればこわくないという大声、地声で他を圧倒した。
たぶん。
ごはんはとてもおいしかった。
お刺身もちまちまでてくるおかずの数々も。
いつまでも出続けるので、どこが終わりかわからない。
けど、てんぷらだけはおしかった。
天つゆだけあって、てんぷらがでてこない。
ごていねいに菜種油からしぼってるいるのだろう。
そのせいか、でてきたとき、半分は冷たかった。
食後のデザートまでつきで、もりだくさんの内容でおなかは、ふくれすぎ。
とうとう、スカートのホックがとまらなくなってしまった。
おなかごなしに、よるところといえば、地元の物産店。
テレビでも何度かお目にかかってるここは、体育館くらいはある。
野菜だけではなく、花やおかしや魚や肉。売ってないものがないくらい。
誰かがこれ、おいしいといえば、手が伸び、これが珍しいといえば、手が伸び、これが安いといえば手が伸び。
でも、たしかにもう一度訪れたいとこだ。
しかし、ひとりでは二度とこれないだろう。
忘れてたけど、糸島といえば、九大の伊都キャンパス。
なんと、ここにいった。
といっても、素通りしただけだけど、とりあえず門をくぐった。
すごいとこだ。
なんにもない。
ほんとに、なにもない。
今から、そこらじゅうにいろんなものができるのだろうけど。
よくこんな、田舎に建てたものだ。
好きなだけ、拡張できるのはありがたいし、学生の皆さんが都会の風に吹かれてすれないでいられるというメリットがあるのもわかる。
静かに勉強にいそしめるというのもわかる。
しかし、交通がどうよ。
不便すぎん?
熱くならんでも、私に関わることは、一生ないんだけどね。
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