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2010年3月

W−二つの夏(永島恵美)

本選ぶのに、いつもいい加減だけど、今回は、もっといい加減。
へへえ、福岡県出身か。
読んでみるか。

複雑な家庭なんて、それだけで、ドラマだけど、お決まりの青年期のぐれにも、不倫にもそこまでのドロドロ感は、ない。
中学生の不良化にも、ど、おってことない当たり前ニュアンスがただよう。
そのあたり、この作者、ただものじゃないな。

複雑なら、もっともっと、複雑になれ!
みたいなのりだったのか、係累があれやこれやで、複雑すぎる。
誰だって、環境は選べないし、親も選べないのは事実だけど、それでも、その中で生きてかなきゃいけないのが人生。
そんなことはわかりきってはいる。
けど、誰かを恨みたくなったり、あたりたくなったりするのも、人間だから、ある。

変に一生懸命生きてると、ドンデン返しは、つらい。
けど、こだわりなんて、そんなもの。
いつだって、人間、マッチ棒の先に奇妙にこだわって、ぶらさがってたりする。

自分の描いた結末の真反対のことって、起こりえないと思う。
しかし、起こらないことが起こるって、やっぱり、人生の妙。

平凡が服を着て歩いてると思ってても、先は、わからない。

そういう面白さが味わえる。

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新駅誕生


313 なんと、一年の間に7キロ圏内にふたつの駅が誕生!

きのう、できたばかりのほやほやの新駅。
今まで入れなかっただだっ広い土地にできた新しい道。
アスファルトの色もあざやか。

駅に近づくと、吹奏楽の演奏が流れてきた。
あら、もう、始まってたのね。
じっと拝聴していたいのは、やまやまだけど、もらえるものだけは、先にゲットしておかないと・・。
主婦根性もろだしで、知り合いにおたずねすると、コンコースをまたいで、向こう側にあると言う。
これも運動と階段をのぼって、そして、くだって、あちら側に行った。
うわー、こちら側も広いじゃない。
すぐ下のひろっぱに、いろんな出店がでている。
人がいっぱい並んでいるところは、何かしら、無料でいただけるものでしょうね。
まだ、始まって間がないのか、ぜんざいとおもちと花の種はゲット。
でも、雨が降ったせいか、下は、ベチョベチョ。
泥だらけの土を下ばかり気にしながら、お店を見て回った。

そうそう。
ここのかまぼこは、島だと180円で、こちらにわたると200円。
それがきょうは、170円。
ラッキー♪
それを購入。隣を見ると、五個ください・・って・・すごいね。
あとは、明太子・・は、あれ?最後の一個しかない。
それも買って、あとは、太鼓の熱演を観賞。
衣装が赤と黒で斬新なので、太鼓もきれがよく見える。
そっか・・♪

ここだけの話だけど、この新駅イベント。
2時には終了の予定。
って、早くない?と聞くと、お役所仕事のたまものなんでしょの返事。
土曜日に遅くまでするのは、嫌なのだとか。
それとか、JRだから、タイアップして、ウォーキングの日程にしてもらったらよかったのにという意見も却下。
おかみは、してやったということは、したいけれども、自分たちが動かなくていけなかったり、予算がいるものは、とても、嫌みたい・・。
ふむふむ、どこかの誰かさんもその口か・・。

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ゴン

最近のトイレは、町のマーケットでも、あったか便座だったりする。
きょうも、ご近所のお店で個室に入ったら、すわるとあたたかかった。
多少狭さを感じたものの、気持ちよく終了。
立ち上がった瞬間。
目の前に星があらわれた。
頭が激突したのだ。
それも目の前にあった親切設計の手すりに。
立ち上がるという動作は、哀しいことに、上に垂直には体がのびていかない。
お尻の線から、75度に前にぶれながら上にのびる。
すると、私の身長からでるところの頭が見事、手すりにぶつかる。
残念なことに、立ち上がるとき、斜め上なんぞ、見ない。
斜め下をぼんやりと見つめながら、たつ。
それも、今回は、気持ちよい便座のおかげで、勢いがよかった。

何もこんなところに手すりがなくても。
なんで、座り場所の目の前に手すり?
ふつう、介護の場合、横に斜めについてたりしない?

ただ、手すりが鉄の手すりでないのが不幸中の幸いだった。
頭、かち割れずにすんだ♪

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大いなる遺産(ディケンズ、山西栄一訳)

大いなる挫折本である。
上巻を読むのがやっとこさ。
もう、だめだ、読めん。ストーリーが頭にはいらん。
主人公のピップ。
こどものときのこと、書き過ぎ。
沼で脱走した囚人がどうたらこうたらが何の関係があるん?
知り合いの大金持ちの変なばあちゃんとその養子になった娘が退屈しのぎに屋敷に招き入れたって、それがなんか、あるわけ?

いよいよ、どこからか遺産がころがりこんで・・そこから、展開が・・・もうもう、見えん。
どうでもいい。

と、思いながらも、思い切れぬ私。
下巻を借りてきた。
大いなる遺産は、「大遺産相続の見込み」がほんとだそうだ。
なんだかな。
そうだろうね。
見込みというのは、正しい。
読むのにも、見込みは、必要。
面白くなる見込み。
感動できる見込み。
楽しくなる見込み。
などなど。
だがしかし、これ。
なかなか、楽しくならない。
ただ、ストーリー展開が上巻よりもかなり、早い。
こどものときのあの浮説が合点の元になったり。
へへえー!みたいなものは、多々でてくる。
だから、結局、最後まで読んでしまうはめになった。

興味を失った態度がいけないのか、そこまで、物語に移入できず。
せっかくのディケンズがでけんずになってしまった一冊である。

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