大いなる遺産(ディケンズ、山西栄一訳)
大いなる挫折本である。
上巻を読むのがやっとこさ。
もう、だめだ、読めん。ストーリーが頭にはいらん。
主人公のピップ。
こどものときのこと、書き過ぎ。
沼で脱走した囚人がどうたらこうたらが何の関係があるん?
知り合いの大金持ちの変なばあちゃんとその養子になった娘が退屈しのぎに屋敷に招き入れたって、それがなんか、あるわけ?
いよいよ、どこからか遺産がころがりこんで・・そこから、展開が・・・もうもう、見えん。
どうでもいい。
と、思いながらも、思い切れぬ私。
下巻を借りてきた。
大いなる遺産は、「大遺産相続の見込み」がほんとだそうだ。
なんだかな。
そうだろうね。
見込みというのは、正しい。
読むのにも、見込みは、必要。
面白くなる見込み。
感動できる見込み。
楽しくなる見込み。
などなど。
だがしかし、これ。
なかなか、楽しくならない。
ただ、ストーリー展開が上巻よりもかなり、早い。
こどものときのあの浮説が合点の元になったり。
へへえー!みたいなものは、多々でてくる。
だから、結局、最後まで読んでしまうはめになった。
興味を失った態度がいけないのか、そこまで、物語に移入できず。
せっかくのディケンズがでけんずになってしまった一冊である。
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