ハナシがうごく!(田中啓文)
笑酔亭梅寿謎解噺シリーズである。
例によって、はちゃめちゃ竜二とお師匠の梅寿、派手にあばれまわる。
人間の水準からすると、困ったさんではあるが、結局憎めないのは、人としての神髄が見極められているせいかなとも。
小話は、やっつ。
それぞれ、癖のあるものやら何やら。
中でも、竜二が独り立ちするにあたって、金に困って、落語から漫才に転身するあたりのとどのつまりも面白い。
漫才と落語。
似てるようで、違う。
熟練の味というか。なんというか。
このあたりの楽しさが落語を聞かずして味わえるのは、すごい。
ほんとは、竜二が主人公のはずなんだが、梅寿さんのキャラクターには、脱帽。
芸は人間国宝なみ。
私生活は、寅さんなみ♪
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ガダラの豚(中島らも)(2012.07.21)
- 告白(湊かなえ)(2010.09.19)
- 名もなき毒(宮部みゆき)(2010.08.22)
- 1Q84 BOOK3(村上春樹)(2010.06.26)
- 暁英 贋説・鹿鳴館(北森鴻)(2010.06.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント