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2010年6月

1Q84 BOOK3(村上春樹)

牛河さんが大きくクローズアップされていた。
物語の中では、ほとんど脇役に過ぎなかったのに、この章では、彼の生き様が余すところなく綴られる。
なんでかって・・・?
彼が握ってる情報は、ほかの人物たちの人生を左右していくから。
なのだが、それ故の悲しい結末もある。

それにしても、物語の展開は、あまりにも意表をついてくる。
まさか、作者が読み手の気持ちを縦横に操っているわけではないと思うが。
一番驚いたのは、ジ・エンドであったはずの青豆さん。
その青豆さんが生きていた。
それも、次におこることは、到底予想外すぎる。
ストーリーを書きまくりしてもさしつかえなければ、そうしたい。
けれども、コレハモノガタリナンダと思うとオモウという観念にとらわれながらも、実は、現実は現実を超えている。
と思えば、あっても・・いや、それは、ない!か。

いろいろ、読みながら、思うことはある。
いちいちあげればきりがない。
が、読んでいるうちがサイコーの世界。
本を閉じれば、現実。日常生活。
そのあたりの楽しさでしょうか。
とにかく、読んでみなさい。
しか、言いようがない。

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マイレージとニモカとクレジットカード。

わざわざ、マイレージにかたってるのに、一体マイレージがいくらたまってるのか、一度もチェックしたことがない。
ためるのは必死で、あれやこれやで、マイレージがと頭につくと、それっ!とばかりにとびつく。
ああ、それなのに、それなのに。
気がつけば、5年はたってたんじゃぁ・・・。
昨年、そのマイレージにニモカと合体したカードが発売された。
んでもって、それっ!と、とびついた。
なのに、あれから、半年過ぎて。
今頃。
そういえば、ニモカのカードを使うと、ポイントは、いったいどこに入るんだろう?
マイレージ?
ニモカ?
クレジットカード?

そして、つい最近、電車を利用した。
ますます便利になっているニモカ。
JRでも、使える。
スゴカー♪
(これは、JRのカード)

で、再び、疑問が。
電車にのると、ポイントが増える?
はてさて?
さっぱりわからない。
わざわざ、ポイント確認のために、電車のって、お出かけするのも、いや。

というわけで、まず、マイレージの確認のために、jalをのぞいてみた。
しかし、あれから、5年はすぎている。
パスワードが・・・。
でも、根性ものの私は、見事、大正解。
マイレージのマイページがばーんと開いた。
おおっ!
6千点。
あるじゃん。ポイント。
でも、これくらいじゃだめらしい。
一万マイルないと。
しかも、期限は、来年で切れるのもある。
なんか、がんばったわりには報われない。
所詮、買い物チマチマ組には、到底かなわぬ夢だったかと。。。

しかししかし。しかが二匹。
そうじゃなくて、しかし。
なら、いつも、カード払いにしてるアレは、どこにいったんだ?
おかしい。

んで、お次は、ニモカのページにいってみる。
ああ、ブルータス、おまえもか。
パスワード、暗証番号、と、うるさいやつらだ。
それに、登録番号が16桁って。。。
カードをためすがえすみても、何度やっても、ブッブー。
思わず、そりゃそりゃと間の手を入れたくなるが。
遊んでる場合じゃない。
今や、ポイント危うし。
失われた帝国のポイント探しのたびは、パスワードという大絶壁におおわれて、にっちもさっちもいかん。

けど、よく考えたら、初めて、そこにいくんだから、パスワードって、あるわけないじゃない?の。
ここで、登録して、パスワードを仮やら本やらで、自動でメールのやり取りのお約束を果たしたアカツキにっていうんじゃあ、ありませんでしたかしらん。

なんとか、そんなこんなで、ニモカの残高確認とやらにいってみた。

ありましたぞ。
ニモカポイント。
毎月のアレはここにあったのか。
しかも、不定期に買い物したアレもここにポイント追加がされている。
ただ、悲しいことに、何度電車に乗っても、何の関係もなかったらしい。
ま、ニモカで、JRのポイントをねだろうってのは、あつかましすぎた・・か。

それで、このニモカポイント。いくら、ためて、どうなる?
とりあえず、マイレージに変換もできそうだけど、半分にごそっと減る。
そんなもんだね。人生は。
あちらをたてれば、こちらがたたず。
二兎を追うものは一兎を得ず。

結局クレジットカードは、買い物ができるという代物だけだった。

カードの進化は、便利だけど、使いこなすには、いよいよ、知識を自分で吸収しないとね。
ただ使ってるだけだと、宝の持ち腐れになってしまうしね。
末尾ながら、一度腐らせると、二度とよみがえらないのも人生と一緒。

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おとしはいくつ?

最近、講座に出席すると、年代が下の人が多くなってきた。
今回は、同じ班に80歳の方がいらして驚いた。
ご自分から、若い人に交じるのは、気が引けるがと言いながらも、楽しそうになさってた。

どらえもんにでてくるジャイアンではないが、なんとなく、自分が上の方からだと思うと、つい、口調がぞんざいになってしまう。
ほんとは、人見知りで後ろに引っ込みたい方だと思ってたんだが。
敬語を使う機会に恵まれない最近の毎日。
ため口にばっさり単語口調。
いささか、自分でも自分の口調にあきれていた。

そんなとき、私よりは完璧に年下の人がやはり、80歳の方の年齢に驚いていた。
そしたら、私と目が合った。
「おいくつですか」
「知りたい?」
と、とっさに返事したものの。
この方、いったい、どういう意味で年齢をたずねたのだろうか。
80歳のあとの私も相当の年で、実は若く見えるだけかと思ったのか、はたまた・・。
いっそ、40です。と、さばをよんで相手の反応を見てみたいという誘惑にかられたが。
やはり、ここは、大人の分別。
だんまり作戦にしょう。
もしや、年齢を聞いて、お若いですねと言われた日には、なんじゃそりゃだし。
そうですかとあっさりかわされてもね。
逆に、ふけてますね。と、言われた日には、そこらにあった鍋を投げそうだし。

そして、玄関をあとにして、ふと頭をよぎったのは、「人に年齢をたずねるなら、自分が先に言わんといかんのじゃないかい」と。

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暁英 贋説・鹿鳴館(北森鴻)

まさか、これが最後の筆であるとは、全く知らずに読んだ。
最後の最後、物語はいよいよ、ドラマチックに・・と思った矢先、未完の文字?
あれ、どうしたんだろう。
この期に及んでもさっぱり意味がわからない。
北森鴻は、けっこう、好きであれやこれやをかじっていたので、今回も期待大の代物だった。
歴史ものは、小さな忍耐と歴史の驚き、記憶との差異と、後付けの面白さが二倍三倍にもなってくる楽しさもある。
それがなんてこったい。なぞがきれいに、おさまるところにおさまるという矢先。
いったい何がおこった!

実は。
作者はもう、この世の人ではなかったのである。
そんなばかな!?
冬狐堂ならぬ騙狐堂じゃあないか・・・・。

現実の驚きは、さておいて。

長崎のグラバーさんといえば。
九州人にはグラバー邸や蝶々夫人で、なじみのあるお方。
こやつがこともあろうに、こんなに嫌なやつだったとは、ちっとも知らなかった。
人間というのは、裏を返していくと、善人が悪人になり、また、善人になり、再び悪人になりと見方によっては、全く違うものになるとは漠然とは思ったものの。
しかし、日本を植民地化としようと、悪企みをしていた人だったとは、ね。
まったく、こんなお年になって、知るなんて。

激動の日本である明治の初期、そこにうごめく人間たちの意識がそんじょそこらの歴史ものよりも、深く描き出されいる。
コンドルが主人公ではあるけれども、これはまさに日本人の開化ともいえる物語でもある。

最近、日本人というくくりで表される人物像というのは、大変、うすすぎる。
本来、どういったものだったかとふっと、思い起こしてみれば、確かに、こういう不器用だけれども、芯が一本通っていたようにも思う。

そんなこんなを行外に感じながら、明治の大人物の西郷隆盛や大久保利通、岩崎弥太郎などが随所に登場するのは、流行りの坂本龍馬とも相まって、興味深い。

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クロッカン

新しいお菓子を作るときは、わくわく半分。

材料は、わりと、オーソドックスなものだったけど、できあがりの写真を見たら、あんまり、ほれぼれとする感じではない。
それでも、クロッカンとは、おフランス語でカリカリしたという意味である。
という1文に、つられた。

まず、卵白をたったの25グラム、ボールにいれる。
卵一個の半分なんだそうだ。
一応、計りの上にボールをのせて、がんばって、25グラム計った・・つもり。
ただ、白身は、みんなの常識でわかると思うが、はなみずみたいにずるりとつながっているものだ。なので、これを半分ちょんと切って、25グラムにするのは、至難の技なのである。
所詮、家庭のお菓子。
ま、いいかの世界。
ま、いいか、と、35グラムもあったけど、見なかったふりをした。
次に粉砂糖を130グラム。
ちょこっとの卵白にこんだけの粉砂糖をいれたら、どうなると思う。
ちょっとした白い丘ができる。
これを電動泡立器で泡たてるというのだ。
気が知れん。
けど、初めてのお菓子のときは、疑いは禁物。
仰せのとおり、混ぜてみる。
案の定、混ぜても混ぜても、白い砂糖のかたまりがじゃまをする。
それに、これで、こんもり泡がたてられるのか、信じられん。
やっぱり、泡たつわけはない。
せいぜい、なんとなく、白い砂浜ができたって感じ。
ま、家庭のお菓子だ。
これぐらいでよしとしよ。
さてさて、お次は、これに薄力粉とアーモンドプードルをふるったものをいれて、さっと混ぜ合わせる。
別にさっとしなくても、混ざる。
そして、スライスアーモンドを80グラム、いれてまた混ぜる。
ねちょねちょという感じ。
これでいいんだろうか。
この種を天板にうすくのばして、粉砂糖を茶こしでたっぷりふる。
たっぷりは、もったいないので、そこそこにふる。

あとは、天火で焼く。
地肌が見えるくらいにうすーくのばしてたはずなのに、見る間にぷっくり。
それに、上にのった粉糖が割れ目を作っていた。
へえーっ、できあがりは、通り一遍のクッキーじゃなかったんだ。

カラメル焼きみたいにふっくら♪
かりっとさくさく。
お口の中で、ひろがる、さわやかな甘さ。
何枚でも、するすると、腹の中におさまりそうなお菓子。

なんと、クッキー類の中では、1,2,3を争うくらい、うまっいっ♪
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