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告白(湊かなえ)

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おどろいた!
映画の通りに忠実に話が進んでいく。
それどころか一言一句、まるで映画のまま。
こんなに一致してるとは思わなかった。
映画が偉い?
これほど本をなぞる映画は見たことがない。
これだったら、映画だけで、十分真意が伝えられる。
読みながら、そうだったなあと100パーセントうなづける。

映画のときも内容については、カルチャーショックだった。
感情がねじ曲がってる人間だらけの話とは。
モンスターファミリーだの、クレイマーだの、いろんな呼び名で呼ばれているこれらの人々。
もしかして、こういう人たちの比率がどんどん増殖していくと、思いやりや、人に対する気遣いという言葉は、死語になっていきそうだ。
江戸時代も明治時代も一応昭和時代もとりあえず人に迷惑をかけたり人に危害を加えたりあるいは人を傷つけることは良心が痛む。
罪悪感に苛まれるのが人間というもの。
反省もする。
それが全くない人たち。
どうなってるんだ。
人間的な面が欠如してるのか。

この本に描かれている人間たち。
どこか壊れている。
表面上は、まともに見えるのに、よくよく心の内側をのぞいてみると、変。

最近のちまたの方々の話を聞くにつけ、この物語の人物たちは、あらゆる場所に蔓延してるようにも思える。
何がどうしてこうなったのか・・。

と、書き連ねていくうち、もしかして、どこか狂ってきているのは、自分かもしれない・・・。

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